美容師にとっての働き方改革について考えてみた

美容師にとっての働き方改革について考えてみました。

その前に、

同じように働き方改革の推奨として2017年2月から始まったという「プレミアムフライデー」について注目しました。

プレミアムフライデーがなぜ盛り上がりにくいのか

 

半年前から始まったプレミアムフライデー。

プレミアムフライデーとはこちらをご覧ください。

個人消費喚起と、働き方改革の目的があるそうですが、

実際のところ午後三時で仕事を切り上げて…とはいかず、なかなか難しいみたいですね。

 

プレ金、実施率わずか2.8%で完全失敗…クソ忙しい月末に早帰り、官僚の「机上の空論」

午後3時に退社して、帰りにショッピングや映画を楽しんだり、

のんびりお酒でも飲んで。。というのは理想で現実はそんな時間確保できるわけない。

なぜなら、仕事の業務で急なトラブルが発生したり、期限が迫っている大きな企画や業務があったりで自由にこちらが時間を選べる状況でないような業種もあるし、特にB to Bの業種ならなおさら。

プレミアムフライデーは個人消費喚起と働き方改革を提唱したものですが、うまくいかない現実。

『こっちは現場でトラブル発生してんのに、優雅に休んでらんねーよ』とか、『残業しても仕事おわんねーよ!!』

現場からはそんな声が上がってきているのではないでしょうか?

 

働く時間を短くしようとしても、しなければならない事が発生する

特に働き方改革というのは仕組みから大きく変えなければならなくて、『今日から残業はなしでいきましょう』とかいきなり言われてもうまくいかない事が多いでしょう。

残業をなくしたところで、それまで行っていた仕事量で会社を運営していたのなら残業をなくす事は減益になるという事。

それどころか、業務の量を調整する事がある程度できたとしても、しなければならない業務や急なトラブルが発生した場合は結局残業しないと片付けられないと言う現実。

それを無視して無理やり退社しても結局そのしわ寄せが後になって帰ってくるのをみんなわかっているからこそ残業する行為につながるのでしょうね。

 

美容師という仕事の場合、働き方を変えて労働時間を短縮するのは環境や仕組みと個人の価値

美容師の業界においても、働き方をいきなり改革するのは難しいが、

美容師の現場での仕事はB to Cなので働き方を少しずつ変えて行くのはまず環境、仕組み、個人の価値が必要になるでしょう。

では、僕が思う必要な環境とは、例えばフレックスタイム制を導入した働き方を採用したり、予約管理を電話で受けたりではなくネットなどのデジタルツールを使って予約を管理したり、1日の予約人数制限と必要な客単価でバランスをとる(例えば1日3名限定、カットカラートリートメント17000円とかにする)などなど、

個人で仕事量を調整できるような事が認められたり、柔軟に対応できるという環境が必要だと思います。

 

仕組みとは、美容師はお客様からの信頼関係を得る事が重要になるので、

例えば人事評価制度が個人売上よりもリピート率を反映している事でもいいと思うし、

さらにお客様には固定客化してもらえると得られるメリットやサービスなどが必要です。

もちろん集客には必ず新規客の集客が絶対必要になるのは明確ですが、

だからと言って長年通ってくださるお客様より新規のお客様へのサービスが手厚くなってしまっては本末転倒になってしまいます。

 

 

さらにもっとも必要なのは個人の価値です。

今現在ヘアサロンの数は飽和状態にあり、選ばれるのが難しい時代にありますが、

お店ブランドや一美容師として選んでもらえる事がとても大事。

その中でも個人の価値こそが重要なのは、要は自分にしかできない仕事だからこそ、自分でコントロールする事も可能だという事を理解する事です。

あなたがお客様に選んでもらえる存在であり、顧客にとってはあなたでないと依頼できない、といわれるような能力を身につけておく事が必要です。

とはいえ、顧客様の理解と協力なしに労働時間の短縮化や働き方を変える事はなかなか難しいので、

お客様との相互的信頼関係を築いていく事ができればおのずと働き方改革につながると思います。

増山亮吾

兵庫県小野市のヘアサロン マテリカヘアーデザイン代表美容師 ハイライトやグラデーションなどのヘアカラー『デザインカラー』や くせ毛の髪質を改善する『トリートメント縮毛矯正』に特化しております。 特に縮毛矯正では、くせ毛で悩む多くの方への施術により 圧倒的な経験値が強みとなっております。 女性がキレイであり続けるため、いつまでもキレイな髪づくりと健康的で美しくありつづける女性のライフスタイルを応援します。