ホーユープロマスターの新カラー【アプリエ】
2017年3月に発売予定に先駆けて、
先日2月15日より情報解禁となりました。
マテリカヘアーでは昨夜、
おそらく兵庫県下で最速
メーカーさんによるアプリエ隣店セミナーを行いました。
その際の先日のブログでもご紹介しました、
アプリエの特徴とは、
【ハイ透明感カラー】という新しい領域を表現するカラー剤であるということ。
ハイ透明感、
つまり、ハイトーンで透明感をだす。
高明度、高彩度である領域。
多彩な明度と彩度を表現し、今までになかった
「明るくて、鮮やかなヘアカラー」を実現するというヘアカラーなのです。
その秘密とは…
(超絶美容師さん向けの記事になりますよー)
通常のカラー剤の1剤+2剤に、
PCパウダーという3剤をミックスさせたカラー剤を使います
このパウダーをMIXすることにより、
染色力の向上、脱色力が向上し、発色力のポテンシャルを引き上げるというもの。
このPCパウダーとはブリーチパウダーではございません。
酸化重合を促進し、
カラーの脱色力をアップさせるパワーがあるのです。
そして、染色の濃さも兼ね備えています。
まあ言ってみれば
ホーユー アプリエとは
薬事法的にも全く新しいヘアカラーなのです。
認可がおりるまでに相当な労力と時間と費用とを費やしたのでしょうね。
そのおかげでヘアカラーの新しい境地を開拓するのですから本当に凄い。
そしてこれは重要事項です。
1剤、2剤、PCパウダーの混合比率はこちら
これはメーカーさんの推奨するミックス比率が、
このミックス比率こそ、
ダメージを最小限に抑え、かつ最大限リフト力を引き上げることができるそうです。
そして先日アプリエを使ったモデルデモをした際にも気になったことですが、
アプリエのリフト力は、メラニン分解と脱染力はどうなのか?
それに対してのわかりやすい資料もありました。
アプリエ… 毛髪のメラニン色素のやや強い分解と酸化染料の染色力向上
脱色力(メラニン分解) ◯
脱染力(染料分解) ×
染色力の向上(◯)
つまり、アンダーのメラニンに対してのリフトは可能ですが、
残留ティントの場合のトーンアップは不可なので、
その場合は脱染剤で残留ティントを取り除いて、アンダーベースを整えてからアプリエを使用する方が良さそうです。
濃いめカラーが最近人気の傾向ではありましたので、
明度が低めの濃いカラーを前回カラーでされている方のトーンアップには注意するべき点です。
Q&Aもチェックしておきましょう
Q1:PCパウダー(3剤)を他のヘアカラー商品に混ぜても良いですか?
A1:PCパウダー(3剤)はプロマスターアプリエ専用商品となっていますので、指定の薬剤以外へのご使用はお控えください。
Q2:規定のミックス比に対してPCパウダー(3剤)を10%以上入れても問題ないですか?
A2:規定の混合比以外でのご使用は、予期しない仕上がりになったり刺激の発生や操作性低下などの要因となりますので必ず規定の割合でご使用ください。
Q3:黒染めや白髪染めのように濃い染料が残っている毛髪でも「ハイ透明感」の仕上がりになりますか?
A3:濃い染料が残っている毛髪では、思い通りの仕上がりにならない可能性があります。必要に応じて、脱染剤(レセ ティントコントローラー)などの使用を推奨しております。
さていよいよ本題です。
実際にアプリエを使って毛束を染めて検証したいと思います。
今回用意したのはこちらの毛束
左から順に
5LV、9LV、14LV、17LV、ホワイト の毛束
そして使用する薬剤は
「アプリエBA13」
ブルーアッシュ13レベルです
プロマスターらしさのデザイン
これは美容師にしかわからないことですね。ははww
1剤、2剤、3剤と並べてみました。
白×白×白です。
1剤投入!どーーん!!!!
毛束染めるだけなのでちょびっとで笑
2剤どーーーん!!!!
過酸化水素6%クリーム
こちらは規定通りの調合で、
1剤に対して2倍使用します。
先程の記述のとおり2倍使用でベストのパフォーマンスが得られます
1剤10gに対し2剤20gどんどんどん!!!
1剤に対して2剤は2倍どき。
そして、最後に
全く新しい発想のヘアカラー剤の第3剤
PCパウダーどんどんドーーーん!!!
サラサラ〜っと
10%だけなので3gでね。
美容師さんならわかると思いますが、パウダーブリーチを彷彿させるようなコナ具合。
ただこのコナはパウダーブリーチではございません。
ただの怪しいコナですww
コナMIXを混ぜ混ぜどーーーん!
どん!どん!どん!
出来上がりました。
1剤が10gだけでも、2剤が2倍の量入りますので
総量が思ってたよりも多くなりがちかもです。
ここら辺りもコストにご注意を。
さて、もう一度おさらい
左から5LV、9LV、14LV、17LV、ホワイト の毛束
5レベルの毛束に塗ります
どんどん続けて、全部塗ります。
変化がわかるようにちょっと残します。
染めた直後の反応を見てみましょう。
5レベル、9レベルともに反応はまだ感じられません
14、17、ホワイトの毛束もまだ染めた直後の発色の変化は見られません。
あっと、ここで毛束染める人に向けてご注意を。
毛束はきちんと裏表染めないと、染め残しが発生してしまいます。
お客様へのヘアカラー塗布でも同じですね。気をつけましょう
そして、放置プレイスタート!
5分後の経過を見てみましょう。
5レベルの毛束はまだリフトした感じはあまり見られません。
ただ、リフトし始めている感はあります。
9レベルもまだそんなに変化がないですね。
14レベルは発色し始めてきている感じです。
17レベルでははっきりわかるくらい発色し始めています。
ホワイトの毛束も色が出てきていますね。
5レベルの髪は若干リフトし始めているようです
9レベルも発色とリフトがやや感じられます
14レベルだとリフトよりも発色が感じられ、
17レベルだと発色がさらに
ホワイトの毛束は色味もはっきりわかるくらいです
10分経過の時とさほど変わりませんが
リフトした感じと、発色がちょっとわかるようになりました?
9レベルでも染色が見られます
14レベルの毛束はかなり染色されてきています。
17レベルだともう十分なくらい
ホワイトに関しても十分染色され色味もはっきりとブルーアッシュの感じが出ています。
ここで注目するべきところは、
アプリエの13レベルのカラー剤はどのくらいの染料が込められているのか?ということ。
一般的な12、13レベルのハイトーンカラーの場合は
染料が薄く、仕上がりでもそこまで色味の差がはっきりとはわかりにくいですよね?
ペールトーンは淡い仕上がりなので、染料は薄めです。
アプリエに関しては、資料がありました。
アプリエ11レベルの染料濃度イメージは一般的なトーンの7レベル程度
アプリエ12レベルの染料濃度イメージは一般的なトーンの7、5レベル程度
アプリエ13レベルの染料濃度イメージは一般的なトーンの8レベル程度
アプリエ14レベルの染料濃度イメージは一般的なトーンの8、5レベル程度
アプリエ15レベルの染料濃度イメージは一般的なトーンの9レベル程度
今回は13レベル使用なので、
8レベルのカラーでの染料が込められている、というイメージですね。
ただアプリエは15レベルまでありますので
今回使用した13レベルはアプリエが可能な明度の領域の中間くらい。
さらに明るくするには15レベルを使うのがいいということです。
リフトしてるけど、染色のせいか、明るくなっている感じはそこまではっきりわかりません。
9レベルも然りです。
染色ははっきりわかります。
14、17、ホワイトはもう色が十分入っています。
5レベルは確実にリフトしているんですが、その分染色もしっかりしている感じで
明度が上がった感はよくわかりませんが、なんにしろ染色具合がはっきりとわかります
9レベルも然り。
14レベル以降は染色効果により、明らかにベースより明度は下がっています。
17レベルだとかなり色の具合もはっきりと見えます。
かなりグレーに近いですね。
14レベルだとちょっとアンダーの黄色味と混ざってややマットに振られているような。。。
ホワイトはもはや青紫感がはっきりと。
そして洗いました。
シャンプーによる流出があるかもなのでバッファーして、シャンプー。
染料濃度が濃いので、シャンプーによる染料流出対策は何かしらしたほうがいいのかな?というイメージがあります。
今回はそこはあまり検証しませんが、また次回にでも。
乾かしました。室内光でも色味が濃いのがよくわかります。
ちょっと光を当ててよく見てみます。
5レベルの毛束
染色力のおかげか、色の濃さはかなりあるように見られます。
明度が上がった上での染色なのでここまで色濃く入っているのがわかるのでしょうか。
明度がどれぐらい上がったのかは検証できません。
9レベルの毛束
こちらも脱色力は計り知れませんが
実際のアンダーに対してかなり色味が強調されています。
アンダーは赤みを感じられた状態だったので、
ブルーアッシュと9レベルのベースの赤みとの相性はこの9レベルが一番いいように思えました。
14レベルの毛束
こちらも一見するとかなりブルーアッシュの色味がでているのですが、
ややマットに振られた感があるかなと思います。
14レベルのアンダーの黄色味と混ざってマットに振られたのならば
ブルーアッシュの色味は補色がそこまで強くないということ。
マットに振られないようにするには少しバイオレットを混ぜて使うのがいいかもですね。
17レベルの毛束。
17レベルのアンダーはあまり黄色味も感じられなくなるので
マットに降られず、ブルーアッシュの本来の色味が感じられます。
グレイッシュな感じはかなり強いです。
ブリーチグラデーションカラーなどを繰り返すロングヘアーの方の毛先は
17レベルくらいに明度が上がっている人もたまに見受けられます。
10〜15分でもかなり色味が現れます。
オキシ6%2倍でこの威力ですよ…
扱いにはご注意をば。
ホワイトの毛束
この状態のヘアカラーを現場ですることはほぼ無いとは思われますが、
ヘアカラー剤の純粋な色味がわかります。
ブルーアッシュですが、
紺色にモノトーンの深みを足したような色味かな?
「アッシュ」という色味でも
各メーカーのカラー剤によって様々です。
鮮やかな青色のアッシュもあれば
深い紺色のようなアッシュ、
少し補色の混ざった青紫系のアッシュ。
各メーカーの意図や狙いも込められているので様々ですが
アプリエのアッシュはこのような色味です。
もう一度言います。
これは、「13レベルブルーアッシュ オキシ6%2倍」です。
これがアプリエの力なのです。
いかがでしょうか??
アプリエの13レベルオキシ6%2倍でも染料濃度ははっきり濃く入っています。
リフトした感じも見られますがその分染料が濃く入って、
リフトした感じははっきりとは見えません。
なのでリフト具合はこれだけ見ると、比較対象がないので計り知れないので、
そこでもう一つ毛束を作ってみました。
こちらは某カラー剤の13レベルハイトーンアッシュ系カラー オキシ6%2倍で
5レベルの毛束に染めてみました。
まあまあリフトしています。
黒髪から13レベルの薬剤で1度染めだと、毛束の明度はせいぜい9〜10レベル仕上がりが関の山でしょう。
先ほどアプリエで染めた5レベルの毛束と並べてみましょう。
左が某カラー剤13レベル、右がアプリエ13レベル
(メーカーにより設定明度に差があるので、比較対象としてはふさわしくないのかもしれませんが。。)
アプリエの方がはっきりと濃いのがわかります。
少し明度に差が見られますが、
光に透かして見ると、明度はそんなに変わりませんでした。
ただ、透かした時の透明感はアプリエの方があります。
赤みもしっかり消えるくらいの染色力。
対して左の某メーカーアッシュは
色味が結構効いているのですが、
アプリエの毛束と比べると赤みがやや残っている感じがします。
ただ、今回の試験で
アプリエで使用したのは13レベルの明度。
アプリエは最大15レベルまでの薬剤が揃っています。
(サンプルでいただいたのは13レベルだったので、今回はそれで染めました)
まださらに上の明度、「14レベル」そして
「15レベル」というラスボスも控えております
15レベルのラスボスの威力は。。。
どーなんでしょうね〜
なんつっても
アプリエの脱色力+染色力が大幅にアップしているとのことですし
染料もかなり濃いので、
アプリエ15レベルの、
パウダーブリーチを使わず、ダブルカラー並みの仕上がりができるという脱色力、染色力をこの目で確かめて
アプリエの最大値を知ってみたい
【ホーユーアプリエ】
は、3月下旬発売予定です。
楽しみに待ってます。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”masuyama.jpg” name=”増山”] 早くアプリエの15レベル使ってみたい。。。 [/speech_bubble]
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