マテリカヘアーの新店舗Roomsができるまでの話②


マテリカヘアーの新店舗『Rooms』ができるまでの話はこれまであまり人に話してきませんでした。

ですが、プロジェクトがいよいよ始動するタイミングになりましたので、

皆さまにも発信していこうと思います。

マテリカヘアーの新店舗『Rooms』ができるまでの話①はコチラ

 

 

プロジェクトのメインである『空間づくり』を

お願いしたのは当店のお客様でもある株式会社朝日商事の高橋さん。

 

とても魅力のあるエネルギッシュな方で

いつも(勝手に)パワーを分けてもらっていますw

 

高橋さんをはじめ、空間づくりに関わるパートナーが高橋さんのご縁を通じて

ご紹介していただけました。

 

ここからは空間づくりの打ち合わせです。

 

まず僕が提示したのが『個室である空間』

 

これがメインとなっております。

なぜ個室なのかといいますと

 

・個室なら子供づれでご来店いただいた場合、お客様が周りに気を使わずに一緒に滞在できる

・個室ならリラックスした状態でお悩みの相談やご提案ができる

・個室なら髪以外の業務もできるので、様々な業種とのコラボができる

 

こういった理由があります。

ですが、デメリットとしてはやはり個室にするには大幅な予算が必要です。

全体の面積に対して座席の面積も広く取らないといけないので効率が悪いのも挙げられます。

当然資金繰りが難しくなり、慎重にならざるを得ませんので

資金繰計画表の作成にも時間をかけて、あらゆる事象を想定して綿密に仕上げました。

 

 

ですが、空間づくりに携わる高橋さんからは様々なご提案をいただきます。

空間のイメージ、作業効率からの動線、奥行き感を感じられるレイアウトなど、、

その中で

一番強く訴えられたのは

『空間から発せられるメッセージが必ずあります。 
地域の人々から長く愛されるようなお店にするには、空間から発せられるメッセージが意味のあるものにしなければならない。
 
材料を絞り、コストを抑えて安っぽく仕上げるのはできるけど、そこから発せられるメッセージは魂や情熱など、熱い想いがこもらない。
 
長く愛される場所になるためには、暖かみが感じられるような空間に仕上げて
魂のこもったメッセージを発信できるような場所にしなければならないのです』

 

僕はこの言葉を聞けたからこそ、共感し、感銘を受け、

高橋さんを信頼し、お任せしようと決心しました。

 

 

 

ですが……そうはいってもこのプロジェクトはビジネスです。

僕自身ビジネスの側面から考えるともっと割り切らなければならない部分はたくさんあります。

今回のプロジェクトは情熱を込めたい部分とビジネスの側面が相反するため、

僕の中で様々な葛藤がありました。

予算を決め、日程計画を決め

資金繰り計画を決め、事業計画はよくできたと自負しております。

ですが、『空間から発せられるメッセージ』を考えると

どうしても予算をかけないといけないところが発生し

どうしても時間をかけないといけないところが発生し

どうしても資金を追加したり日程をずらさなければならないところが発生します。

 

 

『やりたいこと』と『やるべきこと』

『理想』と『現実』

『欲しいもの』と『最低限必要なもの』

これらの間で色々悩みました。

 

打ち合わせをする中で

 

このギャップで苦しみました。

リスクも伴います。ですが僕自身どうしても割り切ることができず

都合よくいいとこ取りみたいな感じにした部分があるかもなので、そういう意味では曖昧に下した決定もあるかもしれません。

 

資金繰りやスケジュールの側面をアドバイスしてくれるパートナー

空間から発せられるメッセージに重きを置いて提案してくださるパートナー

それぞれの意見をしっかり聞いて吟味し、

慎重に決定を下しました。

 

ですが同時に僕はここで自分自身の弱さが露呈した形になりました。

まあそれはそれで、自分を知ることで克服するための重要なステップと捉えています。

できることをできる限りやる、という感じでチャレンジしていこう。

この期間は本当に色々考えさせられました

 

増山亮吾

兵庫県小野市のヘアサロン マテリカヘアーデザイン代表美容師 ハイライトやグラデーションなどのヘアカラー『デザインカラー』や くせ毛の髪質を改善する『トリートメント縮毛矯正』に特化しております。 特に縮毛矯正では、くせ毛で悩む多くの方への施術により 圧倒的な経験値が強みとなっております。 女性がキレイであり続けるため、いつまでもキレイな髪づくりと健康的で美しくありつづける女性のライフスタイルを応援します。